水の近代 ~琵琶湖疏水記念館~

miyakobana

 

琵琶湖疏水69

 

幕末の内戦状態から東京奠都、それに続く近代化の出遅れによって

没落一方のノスタルジックな都であった明治の京都は

なんとか町おこしをしようと琵琶湖疏水を通しました。

 

琵琶湖疏水42 琵琶湖疏水46 琵琶湖疏水43

 

閉塞状況の古い都に琵琶湖から新しい水を注ぎ込み

それを灌漑や生活用水だけではなく

水運や工業や発電にも利用して

京都をモダンな都市に変えようということです。

 

琵琶湖疏水41

 

琵琶湖疏水71

(従滋賀県近江国琵琶湖至京都水路目論見実測図)

琵琶湖疏水55 琵琶湖疏水54 琵琶湖疏水72

 

そして水の近代化は緻密な計画と精密な測量に始まり

 

琵琶湖疏水15

 

こんな感じで危険な難工事に挑み

 

琵琶湖疏水12

 

がんばって

 

琵琶湖疏水13

 

がんばって

 

琵琶湖疏水14

 

がんばって

 

琵琶湖疏水19

 

5年で到達しました

 

琵琶湖疏水35

琵琶湖疏水48 琵琶湖疏水33 琵琶湖疏水59

 

そして、日本で初めての本格的な水力発電をして

 

琵琶湖疏水70

 

日本で初めて電車が走りました。

 

それから琵琶湖疏水の近代性を象徴するもののひとつとして

インクライン(傾斜鉄道)というものがあります。

 

琵琶湖疏水51

琵琶湖疏水49 琵琶湖疏水53 琵琶湖疏水37

 

落差の大きく舟の行き来ができない水路の横に線路を引いて、

台車に載せた舟をケーブルで引っ張ったものです。

その動力も疏水の水力発電によるものでした。

水力を電気に変えて水運の動力にするという

とてもエコでモダンでナイスなアイデアです。

 

琵琶湖疏水23

 

当初はモダン・ハイブリッドであったインクライン舟運も

慌ただしい昭和の時代になると

すっかり時代遅れになって廃れましたが

今は産業遺産として復元されています。

 

琵琶湖疏水26

琵琶湖疏水27 琵琶湖疏水29 琵琶湖疏水24

 

明治にイギリスから輸入されていた古いレール。

1887年BARROW STEEL社製という刻印が見られます。

イギリスが工業国として光輝いていた

130年前のものです。

 

琵琶湖疏水30

(復元のため幅や高さが揃わなかったようです)

 

 

琵琶湖疏水10

 

インクラインを利用する舟の待合場所であった船溜は

今は様々な水鳥たちとって居心地のいいたまり場になっていてます。

 

琵琶湖疏水9

琵琶湖疏水7 琵琶湖疏水6 琵琶湖疏水3

 

そしてその鳥たちの一部は

さらに居心地のいい隣の動物園で飼われていたりします。

 

京都市動物園1

 

 

 

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