旧東海道に面し、1200年の歴史のある立木神社。
街道沿いということで交通安全の神様ということになっています。
草津が宿場として栄えていた頃には、
年中多くの参拝者で賑わっていたであろうと思われます。
タケミカヅチノミコトが白鹿に乗って
この場所を訪れたというのが始まりの伝説で、
坂上田村麻呂がこの神社に祈願したことから
厄除けの神社にもなっています。
宣教師ルイス・フロイスに「地上の天国」の呼ばれた百済寺で、
朝食中のおサルさんたちに会いました。
ざっと見回しただけで20頭弱。
桜の木に登って春の味覚を満喫していました。
咲く前に全部食べられてしまいそうな勢いでした。
春は木の上のテーブルに
たくさんの柔らかいご馳走が並ぶ天国の季節なのかもしれません。
咲く前においしく食べてしまうのが猿で、
咲いたのを眺めるのが人間。
遺伝子の近いサルとヒトの違いは
それくらいのもので、
おいしく食べてしまう方がおそらく合理的。
ヒトは不合理なものを文化という決まり事にして
もっともらしく振舞う生き物です。
その決まり事を精査したものを
仏教では<戒律>と呼んできたのかもしれません。