京都の地下鉄のキャラクター製品の製作に参加させていただきました。
こちらは、アクリル製のスマホスタンドです。
こちらは6種類ある文庫本のようなメモ帳です。
すべて揃えると背表紙の地下鉄のキャラクターが完成します。
こちらはシャープペンシル。
消しゴムもあります。
(京都駅で開催されたイベントの様子)
滋賀県大津市にある日吉大社。
同じ大津市の西部にある近江神宮が、昭和に建てられた近代国家プロジェクトの神社であるのと対照的に、こちらは古事記にもその名前が登場する古代神話的神社です。
この神社に祀られている主要な神様の一柱は、大津宮遷都の際に勧請されたものなので、天智天皇を祀る近江神宮とは2000年の彼方の親族のようでもあります。
日吉大社の「日吉」は、もとは<ひえ(日枝)>と読まれていて、それがまさに<ひえの山>=「比叡山」山岳信仰のルーツです。
比叡山を背景にし、その守護神であり、全国の山王信仰の総本社でもあるこの神社の境内は、強力なパワースポットです。
ご利益があるかどうかは別にして、すぐそこに神様がいるのを肌で感じます。
そしてその神様の使いが、日吉大社のシンボルであるこのお猿さんです。
神様がいると思っていたけれど、実は山のお猿さんがこちらを覗いていただけかもしれません。
まあ、お猿様でも神様でもいいのです。
古代の神話の世界に向かって開かれ、豊かな山の自然に向かって開かれているこの場所が、現世と常世を結んでいることは確かな気がします。
大津市にある近江神宮は、昭和になって建てられた最新式?の神社です。
橿原神宮、明治神宮、平安神宮と同じ国家プロジェクトの近代神宮の末っ子です。
お祀りしているのは天智天皇。この地域に大津宮を遷都されたことに因んでいます。
天智天皇は、日本に水時計を導入されたことで有名なので、近江神宮では時の神様になっています。そして近代の神社らしく産業の守護神でもあります。
ロレックスの奉納した古代の火時計や由緒の始りである水時計、日時計やセイコーの奉納した市販品のようでちょっと安っぽく見えるからくり時計、時計館宝物館や時計眼鏡宝飾の専門学校まであります。
今考えると不思議な感じがしますが、戦前の日本では国家と宗教と近代産業と市民生活が混然一体であったということです。
もちろん、「政教分離」や「信教の自由」は建前上存在しているので、公的な神道と私的な仏教という二重化が、明治の神仏分離令以降ずっと進展してたのです。
おそらくこれが日本的な何でもありの宗教文化ミックスの背景にあるのでしょう。
さらに百人一首の最初の歌が天智天皇のものであることから、かるたの神様にもなっています。ちょっとこじつけっぽいですが、それも国家戦略?
ところが最近になってアニメにも実写映画にもなった競技かるたコミック「ちはやふる」によって近江神宮が<聖地>としてブレイク。
婚礼や七五三に対応していた近江神宮衣装部が、「ちはやふるコスプレ部」に衣替えしてしまいそうな勢いです。
昭和の時代に御鎮座されたかるたの神様は、平成の終わり21世紀の17歳の頃に、突然降臨した女子高生の女神様にちょっと席をお譲りになっているようです。
さて、そんなちょっと変わった由来と現状の近江神宮ですが、晴れた日には参道の木漏れ日がとても気持ちのいい場所です。
神社としては新しく木々がまだ若いためでしょうか、光の抜けてくる感じが美しくすっきり感じます。
「湖国の迎賓館」琵琶湖ホテル。
国内外の著名人を迎えてきた旧琵琶湖ホテルが移転して建てられたもので、外観のデザインはユニークな建築で世界的に有名なシーザー・ぺリ&アソシエーツ(監修)。
地上12階171室という規模です。
というと大仰な感じがしますが、基本はリゾートや宴会なので、わりとリーズナブルでアットホームです。
こちらの2Fにあるイタリアンのレストラン「ベルラーゴ」で食事をいただきましたが、ディナーのコースが3900円ということで、これも割とリーズナブルな価格設定。飲み物も飲み比べワイン3杯が1500円とお得感がありました。
もちろんお味も◎です。
内装はしっかりと落ち着いていながら解放感があり、高級リゾートの雰囲気です。
この建物の隣にはひとつの謎が立っています。
この新しいホテルの敷地内に、レトロな郵便ポスト。
なぜここに??
ホテルに確認はしていませんが、旧琵琶湖ホテルから受け継いできた伝統のひとつではないかと推理します。