法務局の鯰 ~大津びわ湖合同庁舎~

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滋賀県庁の近くにある大津びわ湖合同庁舎は

2011年に竣工した県の新しい施設ですが、

この建物にはお役所らしからぬ開けた雰囲気があります。

 

 

それを特に感じさせるのが

2階の法務局のフロアにあるアートラウンジです。

 

 

ここにはびわ湖の象徴である鯰の

ユーモラスな陶芸作品が飾られています。

 

 

 

 

作者は山野千里さん。

 

 

 

法務局や税務署、検察庁など

お堅い官署が集められている場所なのですが

その堅苦しさや厳めしさをまるごとひっくり返すような

豊かな想像力と仕掛に満ちた素晴らしい作品です。

 

 

 

4人目の裸婦 ~滋賀県庁本館~

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滋賀県庁の本館は昭和14年竣工の登録有形文化財。

 

 

 

建物には昭和初期の文化財らしいディテールが施されています。

 

 

天気の良い日には前庭の噴水が涼しげです。

 

 

 

この噴水を支える3人の裸婦像は

昭和40年につくられたもので、

作者は当時滋賀県立大学の助教授だった伊室重孝氏。

タイトルは「母なる湖」です。

ルネサンスの女神像の末裔という感じです。

 

 

県庁の前庭にはもう一体、裸婦像があります。

 

 

 

こちらは日展理事も務められた中川清氏のご遺族の方から

昭和50年代に寄贈されたものです。

 

 

タイトルは「海」

 

 

空を見上げる姿が特徴的で

噴水の裸婦と比べると

よりモダンで重量感があり

肉感的なリアリティがあります。

なので

この4人目の裸婦には

<あ、こんなところで裸で立ってちゃいけないですよ!>

と声をかけそうになります。

 

 

<オマケ>の夜景 ~大津プリンスホテル~

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大津プリンスホテルのディナーブッフェは

滋賀の食材をふんだんに使ったなかなかのもの。

インバウンドの宿泊客の方々には特に人気のようです。

 

 

この風景はレストランの正面側から見た大津の夜景。

 

 

100万$の夜景とは言いませんが、

ディナーブッフェお1人様4800円の

<オマケ>としては豪華で素敵なものです。

 

 

もちろんレストランの外で眺める風景なので

食事をしなくても楽しむこともできます。

 

 

 

輝く庭 ~びわ湖大津館ローズフェスタ2018 その3~

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ローズフェスタ開催中の

びわ湖大津館イングリッシュガーデン

 

 

青空と青いびわ湖が爽やかです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛すべき様々なバラが一斉に

そして見事に咲き揃って

この庭が一年で最も輝く季節です。

 

 

 

 

アイドルは別の顔 ~びわこ文化公園~

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びわこ文化公園のキショウブ。

若い緑の中によく馴染む黄色です。

 

 

風が吹くとひらひらと花びらがなびいて、

シルクのスカーフのようです。

 

 

でもこの花は派手な色が好まれて

明治時代に輸入・栽培されたもの。

今は野生化もあり「要注意外来生物」であるとされています。

確かに園芸植物として徹底的に作り込まれた

日本のハナショウブの爛熟美とは

一線を画したフレッシュな印象です。

 

 

虫の好む色や形になったり、香りを発したりすることと、

人の気をひく色や形になったり、香りを発したりすることは、

植物の側から考えれば同じ繁殖のための戦略。

一方で人に鑑賞されて大事にされながら、

他方で野生環境にも適応して繁殖域を広げている。

巧みな繁殖戦略。

テレビやネットでアイドルとしての高い人気を保ちながら、

それだけでは飽き足らず

自らのファッションブランドを立ち上げて

辣腕経営者としても成功している、

という感じです。