『職業としての政治』
マックス・ウェーバー 著 脇圭平 訳
1980年刊 岩波文庫
1919年にドイツで行われた講演の記録。
第一次大戦敗北後の絶望と無力感、焦躁と憤りのミュンヘン。
行き場を失った人々のさまよえる魂が
根拠のない革命の熱気に飲み込まれていく。
絶望を忘れるためには熱病に罹るしかないかのように。
そこに生れようとする巨大なむき出しの暴力を目の前にして
ウェーバーは語った。
しかし、どれほど論理を研ぎ澄まし倫理を訴えても
それが会場の外にまで響く事はなかった。
悪魔に倫理を対峙させても効果はない。
最終的にヒトラーという悪魔を退治したのは
もう一人の悪魔スターリンだった。
権力が暴力の争奪であることを戦争が証明したのである。







































































