びわ湖周辺の美しい落日の風景
夏になると瀬田川では毎週のように、ボートのイベントがあります。
遅くまで練習している人もよく見かけます。
2017年6月15日 大津にて
「さかなと遊べるパラダイス」南郷水産センター。
こいつらはいったい何年生きてるんだ?と思える池の主のような巨大な鯉がうじゃうじゃいます。
それを見ているとちょっと不気味なので写真に撮る気はしませんが、少し離れた場所には高級そうに見えなくもない錦鯉もいます。
この施設ができたのは1966年。
それから50年間、おそらく本格的な改修が行われることもなく、鯉だけが成長する昭和遺産の雰囲気を漂わせながら現在に至っています。
寄せ集めのベンチ以外に施設らしい施設もありませんが、長年その雰囲気に慣れ親しんできた人たちには、この雰囲気こそが大切な魅力なのかもしれません。
その寄せ集めのベンチに座って青空を見ていると、時間が止まってしまったかのような感覚になります。
時代を超えたのんびりさ加減です。。。
瀬田川洗堰に隣接する「アクア琵琶」と「ウォーターステーション琵琶」。
アクアは瀬田川の治水などについて体験的に学べる施設で、ウォーターステーションは地域交流施設です。
アクアの目玉はこの「雨たいけん室」。
1時間5mm程度の普通の雨からその120倍の超ド級豪雨までを体験できます。
(丸い虹ゲット(^^♪)
・・・といいてもただのスプリンクラーですが・・・
そんな子供だましでも(子どもがよろこぶのはとてもいいことです)、時を重ねて苔むしてくれば、やがて神の宿る<雨降りの祠>として住民の信仰を集めるようになるかもしれません。
他には、まあこんなものです。
記念写真も撮れるし、ゲームもあるし、治水の歴史も学べるし・・・
・・・でも子供だましにもう一工夫ほしいところ・・・
運営は国土交通省琵琶湖河川事務所です。
もっと民間の活力を取り入れて、国交省管理のプライドも捨てて、もっとおもしろくてお金のかからない子どもだましに徹していただけると、もっともっと税金の有効利用になるかもしれません。
びわ湖・瀬田川流域治水の要である瀬田川洗堰。
最初の堰が作られたのが明治38年。下流の宇治川・淀川の治水も含めた壮大な事業でした。
上流と下流とさらに下流までの利害が対立する治水工事を、それだけ大きな視野で進めることは、明治近代の中央集権体制が整わない限り考えられなかったことでしょう。
現在の瀬田川洗堰は2代目で、昭和36年に作られたものです。
50年以上前のものなので昭和レトロで、一見優雅な雰囲気もありますが、近くでよく見ると、ここが水との戦いの前線設備であることがわかります。
上流に向かって警戒を怠らない戦艦のようでもあります。
引退した先代の洗堰は、明治の土木遺産として、両岸に少しずつ残されています。
そして普段は鳩の休憩場所として、たまに人間用のカフェとして使われているようです。
延暦寺や園城寺と比べ、比叡山にある天台宗系の総本山としては、少し地味な存在である西教寺。
ここは戒律と念仏の道場なので、派手さなど求めません(のかもしれません)。
逆にその静かな雰囲気が密かな人気とも言われているとかいないとか…
この総門の先が紅葉で赤く染まる姿は、西教寺が最も派手になるところですが、比叡山周辺には紅葉の名所が多いので、ここは比較的穴場と言われています。
建物はは落ち着いた歴史を感じる佇まいですが、ややインパクトには欠ける気もします。
戒律と念仏の道場なので、派手さなど不要なのです(だと思います)。
その中で特徴的なのがこの宗祖真盛上人の御廟。
江戸の天保13年(1843)に建てられた和唐折衷様式です。
もちろん派手さはありません。あるのは静かな苔と猿ばかりです。
比叡山のお寺らしくびわ湖はきれいに見えます。
湖面を渡る颯爽としたヨットは、ここではちょっと派手過ぎます。
お寺のあちこちにで見かけるお猿さんの像は、かつて上人の身代わりなったという護猿(ゴザル)です。
これくらいの派手過ぎないワンポイントが西教寺には似合います。
長寿生の郷にある「野の花観音径」には800種の山野草が植えられています。
今の季節(6月)のメインはササユリです。
ササユリは日本固有のユリで学名はLilium japonicum。
すらりとした姿がたいへん美しく、古くから歌に詠まれ、食用にも薬用にもされ、日本人にとって身近な存在であったようですが、最近は自生地が減り栽培も難しいということから希少な存在となっているということです。
ここでは今のところ旺盛な緑の中でしっかりと咲いていますが、そのうち花の中の朱鷺のような存在になってしまうかもしれません。
日本列島に住む人々にとって、大切な花は桜だけではありません。
他にもヤマアジサイやノアザミ、キョウガノコ、ホタルブクロなど、散策しながら季節の花を楽しめます。
もちろん昆虫も野鳥もたくさんいます。
鹿は追い払います。
でもヤギはいます。
間もなく(6/15~7/4)「梅狩り」がはじまる大津市大石の「長寿生の郷」。
豊かに実っているこの梅の実を見ていると、フレッシュなフルーツ感があって、その場でもいで食べたくなります。
でも、生では食べないのがこの<フルーツ>の特色。
毒性があると言われますが、キノコやフグと違って梅の実を食べて中毒になったというニュースを聞くことはあまりありません。
同じようにドングリを食べて中毒になったという話も聞きません。
そもそも食べないからです。
梅の実は漬けて(加工して)食べるというのが、暗黙の了解で、それは米を焚いて(蒸して)食べるのと同じように定着しています。
食べるのに手間かけなければならないちょっとやっかいな食材なのに、「梅雨」「塩梅」という言葉が残るほど日本人の食生活との縁は深くて古い。
そして<フルーツ>に分類するのに違和感があるほど日本的です。
収穫されたら即加工という製造・流通システムが確立しているので、今では生の梅の実を見ること自体も少なくなってきているようです。
おそらく毒性云々よりも加工することでおいしくなって、保存もしやすくなることの利点が、その場で食べてしまうことの欲求よりはるかに勝るのでしょう。