現在の清洲橋が架けられたのは昭和3年である。
今から90年前の職人たちは、重機が普及していなかった時代に、これだけの橋をどんな手順で組み立てていったのだろう。
現在あるようなクレーンを使わずに、どうやってこのアーチを川の真ん中に立てたのだろう。
五重塔だって城だって昔から建てているし、戦艦だって作っているのだから、そんなことは容易いことだっとのだろうか。
もし一気に建てることができなかったとするなら、小さな部材を積み上げていったのだろうか。
もしそうなら、この橋に打たれてている無数のリベット(鋲)の意味もわかる。
小さな部材を繋いでいくから、それらをしっかり留めるためにこれだけのリベットが必要だったのだろう。
手作業でひとつずつ、無限に続くかと思えるほどの鋲打ちを丁寧に正確に繰り返して橋を組み立て、その後の無数の人々の往来を90年間も支え続けている。
これが Made in Japanの遺産である。
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