お子様からマニアまで楽しめる、もちろんお子様でもマニアでもなくてもとても楽しめる京都の鉄道博物館。
実物車両いっぱい、模型いっぱい、鉄道雑学盛り沢山です。
見どころだらけではありますが、ここに展示されている車両を見比べて思うのは、ディーゼルや蒸気機関車に見られる力強さです。
それは動力機関の特性から来るもので、長くて重い車両を長距離引いていくための大きな力の源が車両デザインに反映されるからでしょう。
要するに顔がデカくて押し出しが強い。
車両を真下から見ることのできる展示もありますが、そこでも動力の発生と制御に関する複雑な形を見ることができます。
蒸気機関車の場合、力の源は燃料の石炭から見えていて、火を吐き、煙も蒸気も吹き出す、むき出しの力の塊です。
そのむき出しの強烈な力こそが、近代世界を切り開いた<鉄道>の本領でしょう。
だからSLはそのレトロな魅力を含め、今でも高い人気を誇っているのでしょう。
どんなに新しくスマートな車両が登場しても、その本質・原点は変わりません。
それからもう一つの原点、トワイライトエクスプレス。
この豪華な寝台列車が現在のクルーズトレインへと飛躍することになります。
こういう列車には、最低3度は乗りたいところ。
1度目は車窓の移り変わる風景をたのしみ、
2度目は食事やサービスや列車の造作をたのしみ、
3度目にはエクスプレス通になって、自宅にいるような気分で、ゆったり時間をたのしむ。
それがセレブなシルバーのあり方、
などと考えながらぼんやり中をのぞいているが、今のところ精一杯の贅沢…
ここはお子様でもマニアでもセレブなシルバーでもなくても、食堂車のお手頃ピラフを食べたり、トイレのサインを見ているだけでも、とても楽しい場所です。