近江国一之宮の建部大社は
白鳥になった神話のヒーロー、日本武尊をお祀りする神社です。
境内にはそのタケル物語が華麗なイラスト付きで紹介されています。
由緒正しい佇まいの神社としては大胆なイメージ戦略です。
そしてこの神社の奥にはもうひとつユニークな仕掛けがあります。
それがこれ、お賽銭スライダー!
この端に硬貨を差し込むと
転がって三方の上に落ちる仕掛けになっています。
その先にあるのは由来不明の菊花石。
ヤマトタケルとはおそらく何の関係もなく、
たぶんちょっと珍しい石というだけなのですが、
それが柵や鳥居といった仕掛けで一旦区切られ
スライダーという仕掛けで再びつながれると
浄財を受ける神様に変わります。
聖なるものとは
断絶と再接続の回路に参加することで見えてくる
マジカルな体験なのでしょう。