東近江市の茗荷村さんを訪問させていただきました。
まだ障がい者福祉というものが、行政の取り組みとして、
あまり行われていなかった時代の格闘の痕跡がここにあります。
とにかく山の中。
台風被害で廃村になりかけていたところに茗荷村はできました。
障がい者と健常者がともに暮らす理想郷。
理想は高く、思いは強く、でもお金はなくて、
食うや食わずの生活が続いていたということです。
愚かに一途。そして日本の<福祉遺産>
手作りの元祖グループホームのような場所で、
厚労省の官僚だった頃の浅野史郎さんも視察に来られた
先進的な取り組みでしたが、
今は新しい福祉制度にそった形に整えられて、
社会福祉法人「美輪湖の家」が運営する
通常のグループホームという位置付けになっているようです。
電気は通ってますが、電波は届きません。静かです。
鳥と虫と蛇。空と緑に埋め尽くされています。
水がきれい。
これが福祉の源流
下界ははるか遠く。
茗荷村在住のアーティスト、一円さんの工房。
これまた別世界、というか異世界というか…
茗荷村「大円窯」。年に一度、三泊四日で陶芸作品を焼く
本格的な窯です。
美輪湖の家の利用者の方々のものや前述の一円さんのもの、
東近江在住の陶芸作家中野亘さんのものが焼かれるそうです。
緑と同化する鉄の残骸。これも作品です。
(大津の瑞穂さんにも同じ方の作品がありました)
下界に降りてくると世界が少し変わったように見えました。
“茗荷村~障がい者福祉の源流~” への2件のフィードバック