「京都の背骨」などとも呼ばれる京都縦貫道は、その大半が山の中です。
その山の中のことを「森の京都」と称して、
京都府がイメージアップや観光促進を図っておられます。
「森の京都」は京都市内とは全く別の世界で、
京都というより、普遍的な日本の田舎です。
どこまで行ってもどちらを向いても山また山で、
鬱陶しいくらいに野鳥が鳴いています。
そんな山の中の何がいいのかというと
人がおおらかで食べ物がおいしいというところ。
つまり人間が生活していく上での必要十分な条件があることです。
このあたりに古墳や遺跡があるのは、
この地に人々の集団生活を支えるのに十二分な
豊かな自然の恵みがあることの証でしょう。
人は何を求めて生活の背骨である豊かな自然を捨て、
ぐにゃぐにゃで筋の通し方もわからない都市化に向かったのか?
これは人類に関する大きな謎です。
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