2016.06.26

紫陽花の迷宮 ~丹州観音寺~

miyakobana

 

観音寺1

観音寺7 観音寺19 観音寺14

「みやこ」から京都縦貫道をずーぅぅっと北上して

日本海につき当たるちょっと手前にある福知山の観音寺さん。

「観音寺」という名前は日本中にたくさんあって目立たないので、

50年くらい前に自らの存在をアピールする企画をされました。

それが今このお寺を有名にしている1万本のあじさいです。

そういう企画を仏教らしい文脈で表現すると「発願」となるようです。

 

観音寺12

観音寺10 観音寺5 観音寺37

歩くのに邪魔になるくらい未整理のあじさいや

突然現れるニワトリ、

ただ上って下りてくるだけの階段など

それほど広くはない境内はややこしいことになっています。

 

観音寺39 観音寺11 観音寺41

真言宗のお寺なのに開祖の空海が生まれる50年も前に開山されたという、

そもそもの成り立ちが既に迷宮入りしているくらいの古いお寺で、

<真言+神仏習合=現世利益>を基盤に、絵馬とダルマが並べられ、

生まれる前の水子の供養から生き物ではない人形の供養まで

一切衆生もそれ以外も含めて

六道の枠を越えた幅広い活動を展開されています。

今の一押しはあじさいに囲まれた立地が売りの永代供養墓で、

少子化時代の衆生の救済に尽力されています。

と、迷宮的な現代の世相を反映した観音寺の「発願」は

休むことなく繰り広げられていきます。

 

観音寺32

観音寺26 観音寺21 観音寺28

よく見ると、このあじさいは

豪華なご葬儀で時々見られる「花祭壇」に似ています。

このお寺の次の発願は

季節限定・紫陽花告別式(無宗派式)&花の散骨

になるかもしれません。