国会といえば、権力闘争の場であり議員同士が足を引っ張り合い、
嘘と言い訳で塗り固められているかのような報道ばかりがされる。
しかしその舞台である国会議事堂をよく見ると
そんな印象とは正反対の整然とした美しい建物である。
報道写真などでは外壁は白やグレーに見えることが多いが、
使われている石材は広島県倉橋島産の桜御影(議員石)で、
実際の壁面は意外なほどやさしいピンクである。
竣工は昭和11年。築80年を越えているが、古びた感じはしない。
補修などがしっかり行われているためであろう。
この建物の色を印刷に使う4色で分解すると
黒を除く青と赤と黄色が概ね30~40%で混じり合ったものである。
それは保守、革新、中道の3色がバランスよく混じり合って、
その上で腹黒さは排除するという意味なのかもしれない。
この立派に誇り高く保たれている建物が、
真っ赤な嘘と白々しい言い訳と泥のなすり合いによる
濁った玉虫色の妥協に染められないことを
願いたいところである。
議場も立派である。もしかしたら政治の場としては
格式が高過ぎるのだろうか?
それが時代に合わなくて、政治への関心が薄れたり、
特別視され過ぎたりしている原因のひとつなのかもしれない。
議事堂には道路をはさんで前に広い庭がある。
回遊式庭園や日本水準原点や憲政記念館がある。
訪れる人は少なくて、自動販売機のジュースがちょっと安い
穴場である。
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