すっかり暖かくなった春の東大寺では、鹿たちが眠そうです。
そういえばこの地の主の大仏様も半分眼を閉じて眠そう。。
ではなく、これは1200年前から続く厳かでありがたい半眼。
外の世界を見ながらも、半分は自分の内面を見つめることが大事です。
後に控えておられる多聞天さまはきりりと立っておられますが
春の日差しの中ではその姿も夢のよう。
その前の男の子は所在無げで、やっぱり眠そう。
いや、もしかしたらこれは最近流行りの新しい瞑想法か?
といった夢現の世界の中の終わりに、
はっきりと目覚めている場所があります。
それは大仏殿の中の<売店>!
(宗教空間の中なので少々違和感はありますが、)
ここではお土産物がたくさん売られていて
みなさんしっかりお買い物をされます。
お金の動く場所では誰もがしっかり開眼するので、
もう誰も半眼のように内面を見つめることはありません。
“1200年の微睡 ~東大寺 金堂(大仏殿)~” への1件のフィードバック