『寺院消滅』 鵜飼秀徳 著  2015年刊 日経BP社

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『寺院消滅』
鵜飼秀徳 著
2015年刊 日経BP社

 

「日経ビジネス」の記者であり僧侶でもある著者による伝統仏教のレポート

「日経ビジネス」は日本で最も信頼されている経済誌のひとつである。
マネー誌ともゴシップ誌とも区別のつかない
その他多数の自称経済誌とは一線を画した密度の濃い内容で、
それでいて週刊誌としてのフットワークの軽さも兼ね備えている。
そして極めて多様な層のビジネス・パーソンの興味を惹き続けている。

この本もそんな「日経ビジネス」の路線にしっかり乗った本である。
大きな数字で近未来を予測してみせ、読者を驚かせる。
そして現場取材の<生の声>で畳みかけ、
これでどうだと納得させる。
もちろん納得する。
プロフェッショナルな記事ある。
横綱相撲である。
素晴らしい。
でも、
あくまで週刊経済誌の目線でしかないことも確かである。
世の中の移り変わりについて鮮やかに描いてみせてくれるけれど、
宗教意識の核心に迫るわけではない。
だからこれは日本の電機業界が衰退していく姿を追ったレポートと
同等に素晴らしく、そしてそれ以上のものではない。
日経BP社なのだから、もちろんそれでいいのだが・・・

 

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パンセバナー7

 

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