びわ湖の北湖と南湖を分ける位置に架かる全長約1.4kmの琵琶湖大橋。
開通したのは昭和39年なので既に50年以上が経つ。
今となってはそれほど大きなものでもなくなったが
当時としては高度経済成長期ならではの一発どでかい工事だったと思われる。
穏やかではるかな水面に思い思いの軌跡を描きながら
様々な船が行き交う様子が美しい。
湖岸から橋の頂点に向かって駆け上がっていくと
風景が水と山と空だけに純化されていって
そのまま山を越えて空の中に飛び立って行きそうな浮遊感がある。
でも、歩いて渡ると
風は強いし、自動車の振動でよく揺れるし、ガードレールもないし、
対岸まで遠くて、びわ湖の真ん中で孤独で、
一番高いあたりは浮遊感を飛び越えて
かなり怖い。
この恐怖は絶景の代償というところだろうか。
だいだい橋などとというものは
大自然が切り分けた神聖な大地を
人間の小賢しい知恵で繋いでしまうものなのだから
地の精霊も水の精霊も怒って騒ぐのだ。
だからその境界をまたぐ時
人間の精神も極めて不安定になるのだ!
そして、私は高いところが苦手だ~!!
南向きは逆光でキラキラ ♪
今日はここまで ♪
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