人類最大の贈り物。それは命です。
新しい命が誕生するとき、生まれた子は命を受け取り、同時に親もまたその子の命を受け取ります。
命はたったひとつしかないのに親も子も同時にすべて受け取れるのです。
それは誕生の奇跡です。
もちろんどんな動物でも出産はしますが、その命を受け取ったと感じるのは人間だけでしょう。
ですから人間以外の動物はこの贈り物を受け取ることはできないのです。
命を受け取り、それを育み繋いでいくことの意味を知ること。
それが命を人類最大の贈り物にしています。
さらに言えば、人間は人間以外の生物の(あるいは無生物までも含めて)命の意味さえ知ろうとします。
人は命の意味に対して過剰に貪欲なのです。
参考文献:『交易する人間』 今村仁司 講談社 2000年
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