落日コレクション 61

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びわ湖周辺の美しい落日の風景。

 

 

夕方、かなり曇っていたのですが

夜になる前の最後の10分

大きく空が焼けました。

瀬田川のマジックアワーです。

 

 

 

 

 

 

目の前を屋形船が通過。

楽しそうな宴会の歓声が岸辺まで響いていましたが、

どこかこの世の風景から隔絶しているようにも感じられました。

 

 

2018年7月25日 大津にて

 

 

 

湖上の学校 ~うみのこ~

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琵琶湖大橋の道の駅に停泊する学習船「うみのこ」

滋賀県では小学5年生がこの船でびわ湖や共同生活について学びます。

既に30年以上の歴史があり、この船は2代目。

学んだ子どもたちの数は50万人をこえています。

滋賀県の人口が140万人くらいですから

県民の3人に1人はこの船に乗っていることになります。

 

手前の彫刻は、この道の駅にある

いくつかの彫刻の一つで

佐藤忠良作「若い女・シャツ」

 

 

落日コレクション 60

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びわ湖周辺の美しい落日の風景

 

 

昼と夜を分かち、水と空を分かち、人と人をつなぐ橋。

 

 

 

 

大きな夕空を映す大きな流れに架かる

鋼鉄で編まれた大きな橋の下で

大きなを獲物を狙う

小さな小さな釣り人のか細い釣り糸

 

 

2018年7月21日 大津にて

 

 

尽きたロマン ~あかね古墳公園 久保田山古墳~

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東近江市川合町。

周囲には田んぼと高速道路しかないような場所に、

この大きな復元古墳はあります。

 

 

高さ6m、直径57m。

表面は45000個もの葺石で覆われ、

並べられた円筒埴輪も400本近くあります。

5世紀後半に築造された円墳です。

 

 

何だかわからないけれど

やたら壮大な儀式が行われていたような

いかにも古代遺跡という感じの場所です。

中国か南米か西アジアか琉球かどこかの

消えた文明の跡か

あるいは新興宗教のモニュメントだと言っても通じるような

抽象的で普遍的な遺跡っぽさがあります。

 

 

(何もないから見晴しはとても良い)

 

 

 

(復元された円筒埴輪は信楽焼)

 

 

この久保田山古墳は、

隣にある同じく復元された雨乞山古墳とセットで

「あかね古墳公園(悠久の丘蒲生あかね古墳公園)」

と呼ばれていますが

ここには広い駐車場と小さなトイレ以外の設備はありません。

古墳がほとんど全てを占める「公園」です。

 

あまりに壮麗な古墳だったので

その復元をしただけで

悠久のロマンも事業予算も尽きてしまったのでしょう。

 

 

(こちらは復元された雨乞山古墳)

 

 

 

戦時の豪邸 ~ガリ版伝承館~

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東近江市の蒲生にあるガリ版伝承館。

明治の中頃にガリ版(謄写版)印刷を発明した

堀井新治郎親子の住居だった場所です。

 

 

 

 

母屋と洋館といくつもの蔵が並ぶ大豪邸。

さらに周囲には一族の屋敷も並んでいたということです。

かなり大きな成功だったようです。

 

 

 

和洋折衷の特徴ある洋館はもちろん興味深いですが、

朽ちかけながらもまだ形を残す蔵も印象的です。

 

 

 

 

中でもこの3番の蔵はおもしろい。

これだけがコンクリート製!

 

古い蔵を昭和になってから補強したように見えます。

なぜそんなことをしたのか?

 

考えられるのは戦時中の空襲対策。

かなり田舎なので、普通ならそんなことは考えないでしょうけれど、

近くに陸軍の八日市飛行場があったことと、

印刷機に軍事需要があったことに関係するのかもしれません。

 

 

駅のミニマム ~近江鉄道 朝日野駅~

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日野町にある近江鉄道の朝日野駅。

八日市と貴生川を結ぶ水口蒲生野線というローカル路線の中の

1日の乗降客が数十人というさらにローカルな駅。

 

 

 

夏草のジャングルに覆われて、

もうすぐその存在が忘れられてしまうのではないか、

と少々心配になるような駅である。

 

 

静かである。

 

 

 

無人である。

「駅舎」というか、ただスレートの仕切りがあるだけで、

列車を降りると目の前は砂利道である。

もちろん駅前のビジネスホテルやコンビニもなく、

自動販売機さえない。

 

 

 

それでも、駅名がありホームがあり、

夜には明かりも灯り、定期的に列車が停車し、

全員が顔見知りの毎日の乗降客がある。

「駅」というものが成立するミニマムな条件は、

それで整うのである。