世界一の観光地の京都で
外国人に最も人気のあるスポットが伏見稲荷。
怒涛のインバウンドによる連日大縁日の状態。
いつも京都を席巻している修学旅行生たちも
ここではマイノリティ。
人気の秘密は
ここが外国人の目から見て極めて日本らしく
派手で写真撮影に向いていること。
さらに24時間無料で開放という太っ腹。
入園料が必要でそれなりの作法らしきものも要求される
地味で窮屈なお寺の庭園と比べて
観光地としての人気が高まるのは当然でしょう。
ここで要求されるお作法は、「右側通行」くらい。
至ってシンプル。そして自動車も右側通行。
さらにここでは境内に占い師がいて
周辺には別の宗教施設が増殖して
民家と鳥居が交錯して
神仏習合どころではない
現世も来世も八百万もそれ以外も何でもアリという感じ。
横断歩道を渡ればすぐ神様!
でもここにあるのは基本的には無数の鳥居だけ。
他にあるものの存在がすべて忘れ去られるくらいの圧倒的な数の鳥居。
鳥居が鳥居を呼び、無限に自己増殖する信仰のランドアート。
そしてその鳥居をただくぐるだけ。
これまた極めてシンプル。
だからこそ何十万人観光客が来ようと捌けてしまう。
重要なのは鳥居の先には常に鳥居があり、
そこに光が差し込んでいるということ。
その先に僅かな希望の光が見えていれば、
人は勝手に無数のハードルをくぐって進んでいくのである。
それが人の心理というか人生の真裏というか信仰の真理というか
そういうもので、そんなものがここには組み込まれている。
山がすべて神域で、さらにその外にまではみ出している
伏見稲荷のふところは
インバウンドも生臭な現世利益もすべてのみこんで
無限に深い。
ところで、これだけの観光客を集めるお稲荷さん。
その懐具合も少々気になるところではあります。
そこは商売の神様だから、そちらも
ありがたやありがたや、なのかな。























