日常空間とデジタル空間の境がなくなりつつある世界の姿を、中国の現状を参照しながらビジネスの視点から考えた本。
現在、購買履歴や位置情報や監視カメラによって人々の行動データは完全にデジタル基盤の上に載るようになってきています。これをO2O(オンライン/オフライン)の次のOMO(オン・オフ融合)と呼びます。
ジョブ理論やサブスクリプションモデルの流行もこの流れの上で説明できます。
こうなると人々の行動のリアルタイムに、かなりおせっかいにデジタルが関わってくることになります。
良く言えば生活行動の「サポート」ということになるだろうしでしょうし、悪く捉えれば「監視・誘導・押し付け」となるでしょう。技術そのものは中立なので、大切なのは人によるその技術の使い方。使いこなせればスマートな看守として振舞え、理解も利用もできなければデジタル監獄の囚人になるということかもしれません。