東近江市の蒲生にあるガリ版伝承館。
明治の中頃にガリ版(謄写版)印刷を発明した
堀井新治郎親子の住居だった場所です。
母屋と洋館といくつもの蔵が並ぶ大豪邸。
さらに周囲には一族の屋敷も並んでいたということです。
かなり大きな成功だったようです。
和洋折衷の特徴ある洋館はもちろん興味深いですが、
朽ちかけながらもまだ形を残す蔵も印象的です。
中でもこの3番の蔵はおもしろい。
これだけがコンクリート製!
古い蔵を昭和になってから補強したように見えます。
なぜそんなことをしたのか?
考えられるのは戦時中の空襲対策。
かなり田舎なので、普通ならそんなことは考えないでしょうけれど、
近くに陸軍の八日市飛行場があったことと、
印刷機に軍事需要があったことに関係するのかもしれません。