社会福祉法人グローさんのびわこワークスさんが運営されている
うどんと喫茶の店「いっぺき」さんの向かいには、
天秤棒1本から巨額の財を形成したことで有名な
近江商人たちお屋敷があります。
いっぺきさんの向かいにあるのは、外村家の二軒のお屋敷。
一軒目の外村宇兵衛邸は、建築に宮大工さんたちを使ったという
明治期の重厚な作り。
入った瞬間に、質の高さを感じる名建築です。
いつでも現役復帰できそうなしっかりした状態の炊事場。
とことん重厚な作りの蔵。
重厚なのに重苦しさより安心感を感じるのは、
使われている材木に選び抜かれた美しさがあるからだろうか。
お隣の外村繁邸は外村宇兵衛さんの分家で
宇兵衛邸より30年くらい後の建築だということです。
近代になってからの日本の時代変化は速いようで
30年の違いで建物はかなり瀟洒な感じになっています。
(まあ、本家より重厚に作るわけにはいかなかったでしょうけれど)
そしてその変化を受けて育ったのが作家の外村繁さんで、
そう思って見ると、いかにも文人らしい家に感じてしまいます。
炊事施設も本家と比べると明るく軽い感じになっています。
本家が石と鉄で、こちらは煉瓦とアルマイトという感じです。
二つの外村邸の間で起こった時代の変化は
その後も速度を上げて進んでいる。
重厚から軽快への変化の先で
今は重さのない金融情報が世界の最重要商品になっている。
もう近江商人が天秤棒の先にぶら下げる
重い荷物はなくなってしまったかのようである。
格差の進む世界では「三方よし」も実効性を欠いいる。
昔の近江商人が現代にやって来たら
どんな商売を始めるだろうか。
天秤棒で作っていたネットワークをSNSに置き換えて、
「売り手よし、買い手よし、世間よし」の精神を生かして
ソーャル・ベンチャーでも立ち上げてしまうだろうか。
いや、そういうことを今実現している人たちが
近江商人たちの遺産を継承するに相応しいのかもしれない。
荷物を載せた天秤棒はすごく重い。。。



























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