隅田川に架かる清洲橋は下流の永代橋とセットで設計された昭和初期の産業遺産。
国の重要文化財にも指定されています。
優美なシルエットは現在の建築群の中にもよく溶け込んでいます。
美しいシルエットと強固な構造、そして永代橋との見事な対比。
たいへん素晴らしい橋です。
しかし惜しいことに、これだけ立派なものを作れるようになった技術の著しい発展は、その後すぐに起きた戦争をより悲惨なものにしてしまいました。
清洲橋には罪はないのですが、技術も産業も常に社会に対する大きな責任を負っているものでしょう。そして産業社会を構成するすべての人間が、同じ責任を背負っていると常に自覚していかなければならないでしょう。
その自覚を忘れないためにも、歴史とともにこれらの遺産は守られなければならないでしょう。
こちらは下流にある永代橋
そして清洲橋と永代橋の間に架かる首都高速・隅田川大橋