シシリアンのある展望 ~佐賀県庁~

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昭和25年という、まだ戦後の混乱が残っていた頃に建てられた

佐賀県庁の本館

 

 

 

戦前の丸の内霞が関のビルを思わせる意匠ですが、

ここから佐賀をしっかり立て直していくぞ、という

気概も感じます。

 

 

 

 

中もクラシックな雰囲気が残っています。

特に天窓から階段に落ちる光が魅力的でした。

 

 

 

 

旧知事室と応接室が「県庁CLASS」という名前で公開されています。

 

 

 

 

新館の最上階も展望スペースとして開かれていて

周囲を一望できます。

これはなかなかいいサービスです。

 

 

展望レストランでは佐賀のB級グルメ「シシリアンライス」を

楽しむこともできます。

ご飯の上に佐賀牛の焼肉と新鮮なサラダと温泉卵をのせて

ドレッシングをかけたものです。

 

(佐賀駅構内「維新スクエア」の嬉野茶テイクアウト)

 

古代から佐賀は豊かな土地であり

だから吉野ケ里があり

幕末にも財政を立て直せたのでしょう。

そして佐賀は現在も素材に恵まれた

食べ物のおいしいところです。

 

 

体育館の大砲 ~肥前さが幕末維新博覧会 その3~

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『肥前さが幕末維新博覧会』のメインパビリオンがこちら。

市村記念体育館。

 

 

 

 

リコー創業者で佐賀出身の市村清氏が寄贈された体育館。

老朽化が進んで体育館としては引退となるようですが、

独特なモダンデザインが魅力的な建物です。

 

 

さて、パビリオンの中ですが、小学生たちがわんさか。

地元の歴史を勉強するという名目で子供たちを楽しませることができる

学校にとってはとても有難い行事になっているようです。

もしかしたら来場者の8割は小学生かも。。。

 

 

 

 

 

 

 

展示内容はよくこなれた

ダイナミックでアイデア豊かなものでした。

もしかしたらと思って調べてみると企画はやはり丹青社。

イベントのプロらしいとてもいい仕事です。

 

 

そして体育館前の庭にも

城跡の歴史館と同じように

ドーンと大砲が置かれていました。

イベントの展示物しては存在感があるのですが、

市民の憩いの場である公園には不釣り合いな気もします。

 

 

明治の筆頭 ~肥前さが幕末維新博覧会 その2~

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佐賀城跡の佐賀城本丸歴史館。

 

 

 

 

復元された建物がとても立派なのですが、

幕末の薩長土肥の一角としての佐賀には

それだけに止まらない一面がありました。

 

 

国産初の大砲。

 

 

国内初の反射炉。

 

 

そして蒸気機関の研究と

国産初の実用蒸気船「凌風丸」建造など、

佐賀は海外の技術を貪欲に取り込み

独自に産業革命を進め

動乱の幕末には強力な武力を持っていました。

 

 

そしてその時期の佐賀を率いたのが、

第10代佐賀藩主の鍋島直正で

佐賀の偉人たちの中の筆頭格です。

大隈重信や副島種臣など

明治の新時代を牽引した人たちも直正の政策がなければ

世に出ることはなかったでしょう。

 

駅前の激論 ~肥前さが幕末維新博覧会 その1~

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県を挙げてのイベント『肥前さが幕末維新博覧会』開催中の佐賀。

駅前近くの交差点では幕末維新の偉人たちによる激論が交わされていました。

 

 

もはや鎖国の時代ではない!

 

 

幕府を倒して新しい国をつくるべきだ。

 

 

いや、異人たちの真意はわからぬ。

 

 

まずは武力でこちらの力を示すべきだ。

 

 

殿!ご決断を!!

 

というような感じ。

薩長土肥の一角であった佐賀は

長崎出島の警護役であったことから

海外の事情にも精通していたのである。