以前は草津駅前の飲み屋と言えば、居酒屋の「壺」、焼き鳥「大吉」、西口の「養老乃滝」など、おじさんくさい限られた場所しかありませんでしたが、近年はシャッターを降ろした商店街の店々が次々と新手の飲食店に変わって、夜が賑やかに様変わりしています。
おしゃれなお店やおしゃれなだけのお店やおしゃれでもおいしくもないお店、居酒屋、焼き鳥、立ち飲み、お好み焼き、海鮮、寿司、カラオケ、近江牛、地鶏、ちゃんこ、牡蠣食べ放題、バル、カフェ、場末のスナック、ガールズバー、ショットバー、並んでも入りたいお店や頼まれても入りたくないお店など、各種揃っています。
新しいお店の新陳代謝も多くて、夜の草津駅前は半年ごとに風景が変わっていく感じです。
10年ぶりくらいにこの場所を訪れた人は、降りる駅を間違えたかと思うでしょう。
JR草津駅は、隣の南草津駅と並んで乗車客数の多い場所です。
(JR西日本で30位以内。大阪のユニバーサルシティより多い。)
草津駅前周辺は昔から東海道と中山道の分岐点として発展した町なので、サービス業が栄えるポテンシャルはあったのでしょう。
草津市は、日本においてはすでに少数派になってしまった、人口増加の続く地域です。
特に駅周辺の人口密度は年々高くなっており、マンションも高くタワー化して、古びた木造住宅を見下ろしています。
そして現在もまた次の再開発タワーが建設中です。
数年後のこの場所では、再開発された新しい飲食店と新しい住人たちによる、まったく見知らぬ夜が繰り広げられているかもしれません。