豚からはじまる禅問答 ~建仁寺~

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建仁寺さんの本坊を入ると、最初に目に入るのが

有名な風神雷神図を陶板にしたものです。

その風神雷神の前には

夏には季節限定で豚の蚊やりが置かれています。

 

この豚の蚊やりですが

目も鼻(口)も胴も

中に入っている線香まで

すべてが丸だけで構成されたミニマムデザインで、

その特徴的な姿は近代産業デザインの

傑作のひとつと言えるものかもしれません。

そしてそのシンプルさは隣の「○△□の庭」の

切り詰めた世界と呼応します。

 

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そのミニマムがずっと枯山水の庭に広がって

ミニマムの立体的表現である茶室に至ります。

 

そして豚のうしろの風神からは、屏風やふすま絵や180畳の天井に至る

豪快で複雑でユーモラスな絵の世界が広がります。

こちらに繰り広げられるのは茶室の静謐とは正反対の

どこまで騒々しい極大の世界です。

 

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二つの異なった世界観が対立するデザインとなって

数百年の間 延々と対話し続けてきたというのが

建仁寺の禅問答なのかもしれません。

 

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雲とびわ湖のサービスエリア ~名神大津SA~

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名神高速でびわ湖を一望できる唯一のサービスエリアが「大津」です。

 

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晴れていればもちろん雄大で美しい景色ですが

雲が現れて、それがダイナミックに変化していく様も素晴らしい。

 

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びわ湖のお土産は、この風景の記憶だけで十分かもしれません。

 

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サービスエリアの建物も(特に下り側は)

この風景を意識した設計になっています。

周辺との調和という意味では

数あるサービスエリアの中でも屈指のものでしょう。

最後の金庫室 ~旧日銀京都支店(京都文化博物館別館)~

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今は京都文化博物館の一部になっている旧日銀京都支店。

明治39年(1906年)竣工、築110年になりますが、

今もセントラルバンクの威厳を感じる建物です。

 

貨幣の発行を独占する中央銀行は

かつては軍隊や政治機構と並ぶ

近代国家の中心的存在でしたが、

民間資本が成長しグローバル化の進んだ現在では、

世界の金融プレーヤーの中の冴えないひとりになっています。

 

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重厚な金庫室も今は喫茶店。

 

金庫室の中には最重要のものを保管する

もうひとつの金庫がありました。

 

明治に建てられた、この金庫室、

西洋建築でありながら

和風の「蔵」のような雰囲気もあって落ち着きます。

 

近江商人屋敷17←近江商人屋敷の蔵

 

この金庫室が昭和になるとすいぶん様変わりします。

 

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こちらは昭和3年に建てられた旧日本銀行松江支店

(現在はカラコロ工房)の金庫室。

明治の金庫室が牧歌的に感じられるくらい重々しさを増しています。

地下にあることもあって、この中にいると息苦しいばかりですが、

映画やドラマで緊張感を表現する時には使いやすそうです。

 

電子化の進んだ21世紀の金融において、

金庫室というものの存在感は

中央銀行の存在感と同様にすっかり薄れ

暗号化やパスワードやブロックチェーンに取って代わられています。

 

今の金庫室はコンピュータネットワークの中にあり、

それを破ったり守ったりするのは人間同士であり、

それは昭和の金庫室よりもっと息の詰まる頭脳戦です。

 

破る側になるか守る側になるかは、

いつの時代でも人の気持ち次第ですから

結局のところ最後の金庫室の鍵は

人のハートに挿して回すものということになるのでしょう。

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モザイクキャンドル(リ・ブラン京都中京)

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「京都デザイン優品」にも選ばれたカラフルなキャンドルです。

灯りがキャンドルの側面を通してステンドグラスのように輝きます。

 

大サイズ 1000円

小サイズ 800円

 

 

リ・ブラン京都中京さんの紹介はこちら

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スクエアクッキーアソート(リ・ブラン京都中京)

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素材にこだわり、風味を大切に仕上げたプレミアムクッキー。

オレンジ、ココア、レーズン、ゴマの4つの味のアソート。

 

リブラン4

8枚入り 400円

 

 

リ・ブラン京都中京さんの紹介はこちら

リブラン2

 

 

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京のおもたせ(リ・ブラン京都中京)

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リブラン13

素材から見直し、甘さひかえめの

贅沢な味わいに仕上げたプレミアムクッキー

カラフルなぶぶあられのアクセントがかわいい。

京都の老舗料亭の女将も絶賛したリ・ブランの自信作です。

 

リブラン5

8枚入り 400円

 

リ・ブラン京都中京さんの紹介はこちら

リブラン2

 

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リ・ブラン京都中京(社会福祉法人白百合会)さん

プリント

 

京都市中京区のリ・ブラン京都中京さんを訪問させていただきました。

 

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三条通りの烏丸と堀川の間にある素敵な町屋カフェ。

猪田彰郎さん直伝のAkioブレンドが飲める唯一のお店で、

上質な自家製クッキーが自慢です。

リ・ブラン京都中京さんは、そんなカフェと

キャンドルや刺繍、手織りマフラー、お菓子作りをされている

女性だけの福祉施設です。

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アトリエとも(ユースサポートネットとも)さん

プリント

 

京都市中京区のアトリエともさんを訪問させていただきました。

 

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アトリエとも1 アトリエとも10 アトリエとも9

烏丸通り、四条と御池の中間あたりという

極めて交通至便な京都の街中にアトリエともさんはあります。

地価の高い限られたビルのスペースに、

喫茶とギャラリーとアトリエと作業場を詰め込んでおられます。

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蓮の二色

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ご近所の日本料理店「丸萬」さんの蓮が

今年もきれいに咲きました。

 

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丸萬蓮2 丸萬蓮4 丸萬蓮3

つぼみから刻々と表情が変わって見事に開花しますが、

残念ながら散るのも早い。

 

泥の中から生まれて美しい花を咲かせるということで

仏教の象徴的な花になっていますが、

散る姿の儚さもまた諸行無常の象徴であるように思えます。