琵琶湖疏水・インクライン跡の土手に掘られたトンネル。
通称「ねじりまんぽ」
奇妙な名前です。
中のレンガが斜めに積まれて
ねじれたようになっている
ちょっと変わったトンネルです。
思わず首を傾けて、
頭の上に?マークが出てきそうな感じです。
トンネル内に足を踏み入れると
足元がふわっと浮くような感じになり
そのまま異世界に入ってしまいそう
・・・とまで言うと大げさですが・・・
建築関係の正式な呼称は「斜拱渠(しゃきょうきょ)」
全国に30カ所くらいあって、
そのほとんどが明治時代に作られたものであるとのことです。
その中でもこの蹴上のものは有名です。
トンネルの上に掲げられた扁額には
第三代京都府知事・北垣国道の揮毫で
「雄観奇想」「陽気発所」とあります。
鉄道の下に道路や水路用のトンネルが掘られる時に
その鉄道と道路や水路が斜めに交叉する場合は、
強度を保つためにこの積み方がされたのだそうです。
建築の主役がレンガからコンクリートに代わると
この不思議空間が作られることはなくなりました。
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