白鳥になって飛び立った日本武尊の魂を花火で表現、
というような深い理由からではなく、
これがないとイマイチ盛り上がらないよねぇ~
という単純な理由から
船幸祭のクライマックスでも花火が打ち上げられます。
船幸祭の花火は瀬田川の真ん中で打ち上げられます。
打ち上げ場所から岸までの距離が近いので、
周辺では大迫力の花火見物ができるのが特徴です。
といっても
これだけ近いときれいな花火というより、
ロケットの打ち上げ失敗か
あわや大惨事!!という感じになります。
開いた時の音も大きく風圧も感じます。
打ち上げごとに空から花火のカスが降ってきます。
単に見た目だけではない、
五感で感じるリアルな花火体験ができます。
この感じは
魔法のランプから出てきた巨大なビジュアル系の精霊
というか
「使徒、襲来」というか
夜空で学ぶ 銀河の誕生
というか
突然変異を繰り返すインフルエンザウィルス(イメージ)
というか
何だかあやしい美しさです。
そしてそのあやしさに
みんなが一斉にスマホを向けている姿は、
人々が天に祈りを捧げているかのようでもあります。
そう、船幸祭は最初から最後まで神事なのです。
神事だから最後はみんなの祈りで終わるのです。
・・・the end
“祈りのフィナーレ ~建部大社 船幸祭 後編~” への1件のフィードバック