たかしまびれっじはびわ湖の西側の高島市にあります。
高島市の高島地区で湖西線高島駅の近くです。
今はとてものんびりした感じですが、
このあたりは古くからびわ湖の水運の拠点として栄えた地域です。
びれっじのある場所は小さな旧城下町で、
昔の商家を改装してカフェや体験サービスの運営などがおこなわれています。
かつて地域の要であった豪商のお屋敷。
今の貨幣価値なら何億円も投入して建てられたものでしょう。
それを少しずつ、地域のアイデアと有志の手作業で
リノベーションされています。
ローカルを大切にする地域の人たちの気持ちの賜物です。
ここは観光施設であるにもかかわらず、カメラを構えているだけで怪訝な顔をされるくらいの閉鎖性も残っています。
この施設は観光というより、失われそうになっていたローカル・アイデンティティを再確立するためのシンボルとしての意味の方が強いのかもしれません。
だからこそ、地域の有志による手作りすることに意味があったのでしょう。
お祭りの神輿のように、地域の人たちの手で担ぎあげられ、盛り上げられて、地域がまとまり、ローカルなアイデンティティがつくられる。
お神輿には神様が宿りますが、この場所に宿るのは地域の歴史です。