南禅寺の敷地を横切る明治の水道橋。琵琶湖疏水の一部です。
今では若いお嬢様方の人気の撮影スポットになっていますが、
建設当時はおそらくかなりもめたことでしょう。
明治政府の金策のために搾りに搾られていた旧権力の寺院。
その取り立てられた金で自分の敷地の真ん中に
わけのわからないものを建てられる。。。
少し前の時代には
宗教界の別格の誇り高き存在であったものに対する
許しがたい暴挙であり、
寺院側としては耐えがたい屈辱であったと思われます。
たかが市町村の新参者の水汲みごときが
全国の総本山の由緒正しいこの場所を勝手に踏み荒らすなど
あってなるものか~!!
くらい思っていたのではないでしょうか。。。(想像)
でも本来守護者であったはずの天皇が敵のトップになているので
逆らいようがない。
逆に明治の新行政府の側から見れば
旧勢力に対する力の顕示になったのでしょう。
京都の景観に関する対立は
この時の恨みが根底にあるのかもしれません。
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