障害者の就労支援について その3  ~厚労省資料より~

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続いて「就労<移行>支援」事業の現状であるが

ここにやや問題がある。

移行率が4割を超える優秀な事業者が25%ある反面

3割以上の事業者は1人も移行できていない。

そして成果がゼロでも倒産することはない。

難しいのは受け入れる企業の側に問題があるのか

支援事業者に問題があるのかの判断である。

 

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では、「就労<継続>支援」の場合はどうか。

「A型」も「B型」も一般就労を目指すのが名目にはなっているが

現状では一般就労への直接の移行は極めて少ない。

 

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なぜ少ないかというと

まず、本気で移行を目指す人は「移行支援」を利用するだろうから

「継続支援」から直接の移行が起きにくいということ。

次に、A型の場合は、自らの生産体制を保つ必要もあって

利用者(スタッフ)の移行(転職)に多くの力は使えないということ。

B型の場合は、そもそも雇用契約そのものが困難

とされている人たちの組織なので移行へのハードルが高いということ。

 

また、福祉の枠の中で生活してきた人たちにとって

一般企業への就職は心理的な面でも困難が伴う。

 

 

 

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・障害者の就労支援について その1

 

・障害者の就労支援について その2

 

・障害者の就労支援について その4

 

・障害者の就労支援について その5

 

 

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『障害者の就労支援について』(厚生労働省諮問委員会資料)

 

 

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