野洲川、日野川、愛知川、安曇川、姉川、犬上川・・・・・・・と
びわ湖に注ぐ川は119本。
でも出口は唯一この瀬田川だけです。
水は一番低いところに集まるので、出口が一箇所になるのは
たぶん当たり前で自然なことなのでしょう。
でも、119対1では、収支がとてもアンバランスな気がします。
どうしてびわ湖はあふれないんだろう?
そんなの海の水があふれないのと同じじゃないか!
ということは、びわ湖の水は蒸発しながらここに集まるので
瀬田川はびわ湖の水が煮詰まった、
びわ湖周辺で最も栄養の偏った、
メタボな場所だということかもしれません。
近江八景「瀬田の夕照」。
広重の絵の真中に描かれているのが瀬田唐橋です。
「瀬田の夕照」にちなんで川沿いの道は
「夕照の道」と名付けられています。
(そんな和ポエムな名前だったのか!)
お散歩コースも整備されています。
(でも歩きにくい…)
水位はこの時、+4cm。
(周辺や下流の住民にとっては増水や渇水の情報は重要ですが
いかにも防災一辺倒で無骨な感じ)
これらをトータルでデザインできるといいいんでしょうけれどね。
河畔に集まっての昼食。印象派の絵画のようでもあるようなないような…
競技用のボートも、プロフェッショナルな漁船も、
観光用の外輪船もあって、瀬田川は船で混み合うことも。
古風な「造船所」と昔からの名物瀬田しじみの販売。
古いものばかりでもなくて、新しくオープンしたカフェもあります。
まあ、まわりが古くても新しくても
船が平和に行き交おうが衝突しようが、
人が集まろうがなかろうが、
どう描かれようが、名付けられようが、
そんな諸々には全然お構いなく
古代からずっとゆったりと
瀬田川は流れ続けています。