地味すぎる大阪のギフトショーでおもしろいのは、
参加者が個性的なこと。
東京ではライバル企業が、商業的な成功の方程式を競い合う、
という感じなのですが、
大阪では近所のぷちアーティストたちが
思い思いの屋台を並べている、
というようなところがある。
東京が表通りのチェーン店なら
大阪は裏通りの個人商店。
そんな大阪ギフトショーでの代表的なものがこれ。
「ししゃもねこ」です。
なにがおもしろいかというと、
作者兼オーナーが会場のブースで
裁縫箱を広げて製品を作っている!
というようなところ。
アジアのどこかに仕様書送ってコンテナで云々で
為替レートがどうのこうのではなく、
作者自身によるリアルに完全自家製造手作り、なわけです。
それで、どうしてこんな会場で作っているのか尋ねると、
注文が多くなってきてさばききれなくなってきたので、
いつも裁縫箱を持ち歩いて暇を見つけて作っているとのこと。
「お裁縫は好きなので苦にはならない」らしい。
この作者にとって
製品が売れる、売れないというより、
ししゃもねこが広く愛されるキャラクターになってくれたらうれしい、
という素朴で素直な気持ちが大きいのだろうと思えます。