宇多源氏にはじまり、現在まで千年以上続く
佐々木一族の長い長い歴史の始まりの場所が沙沙貴神社です。
現在、佐々木さんというお名前の方は全国で60万人以上、
そこから分かれた苗字は220以上に増殖して、
壮大な系図になっているということです。
もちろん佐々木家の著名な御先祖様たちの偉大な歴史と、
現代のたくさんの佐々木さんたちや
そこから分かれた六角さん黒田さん高島さん大原さんなどなどの
ありふれた無数の日常生活に
どんなつながりがあるのかは
系図があまりに長くあまりに複雑すぎてよくわかりません。
そして化石とDNAでたどる数百万年に比べれば、
一千年はほんの短い期間に過ぎません。
それでも、佐々木導誉や観音寺城、三井財閥、
東日本地域の佐々木姓の広がりなどを考えると、
佐々木の名前は交通や商業、広域のネットワークとの
深い関連を予想させます。
交通の要衝をおさえ、多くの領地を持ち、全国に散らばった人々。
それは「近江商人」と呼ばれる人たちが現れる前史であり、
その背景にあったものかもしれません。