逃げ遅れた人の末路

 

ブレグジットについて何も決まらないまま、首相の辞任だけが決まったイギリス。

 

メイ首相に交渉力がなかった、というか意見をまとめる能力が皆無の人が政治家であること自体がもともと間違っているのだが、他に首相の成り手がいなかったのだから仕方がない。
国民投票でブレグジットが決まった時、離脱派も残留派も全員がこの難し過ぎる話を放り出した。
しかしテリーザ・メイは、みんなが逃げ出したその場所に取り残されてしまった。おそらくみんなが恐れをなしているその空気をまったく読めていなくて逃げ遅れたのである。
あれ?なんで自分ひとり?国民投票で決まったことなのにどうしてみんな反対してるの????
そしてそのまま3年
イギリス議会は火中の栗をひとりでかかえたままの首相を全方位から攻撃し続けた。
なのにどの方向からも代わりに首相になろうという人は出てこなかった。
そして首相の辞任が決まった今、次の候補は何も決めないままの勝手離脱である。
イギリス議会は完全に機能不全で、政治家の資質にも根本的な問題があり、こんな状態ではいつ暴動が起きてもおかしくないはずなのに、街中に設置された監視カメラで不穏な動きは補足されてしまう。
これは民主主義による民主主義の圧殺、民主主義の新たなる終焉の形なのかもしれない。

 

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