東近江市川合町。
周囲には田んぼと高速道路しかないような場所に、
この大きな復元古墳はあります。
高さ6m、直径57m。
表面は45000個もの葺石で覆われ、
並べられた円筒埴輪も400本近くあります。
5世紀後半に築造された円墳です。
何だかわからないけれど
やたら壮大な儀式が行われていたような
いかにも古代遺跡という感じの場所です。
中国か南米か西アジアか琉球かどこかの
消えた文明の跡か
あるいは新興宗教のモニュメントだと言っても通じるような
抽象的で普遍的な遺跡っぽさがあります。
(何もないから見晴しはとても良い)
(復元された円筒埴輪は信楽焼)
この久保田山古墳は、
隣にある同じく復元された雨乞山古墳とセットで
「あかね古墳公園(悠久の丘蒲生あかね古墳公園)」
と呼ばれていますが
ここには広い駐車場と小さなトイレ以外の設備はありません。
古墳がほとんど全てを占める「公園」です。
あまりに壮麗な古墳だったので
その復元をしただけで
悠久のロマンも事業予算も尽きてしまったのでしょう。
(こちらは復元された雨乞山古墳)