滋賀県庁の本館は昭和14年竣工の登録有形文化財。
建物には昭和初期の文化財らしいディテールが施されています。
天気の良い日には前庭の噴水が涼しげです。
この噴水を支える3人の裸婦像は
昭和40年につくられたもので、
作者は当時滋賀県立大学の助教授だった伊室重孝氏。
タイトルは「母なる湖」です。
ルネサンスの女神像の末裔という感じです。
県庁の前庭にはもう一体、裸婦像があります。
こちらは日展理事も務められた中川清氏のご遺族の方から
昭和50年代に寄贈されたものです。
タイトルは「海」
空を見上げる姿が特徴的で
噴水の裸婦と比べると
よりモダンで重量感があり
肉感的なリアリティがあります。
なので
この4人目の裸婦には
<あ、こんなところで裸で立ってちゃいけないですよ!>
と声をかけそうになります。