びわこ文化公園のキショウブ。
若い緑の中によく馴染む黄色です。
風が吹くとひらひらと花びらがなびいて、
シルクのスカーフのようです。
でもこの花は派手な色が好まれて
明治時代に輸入・栽培されたもの。
今は野生化もあり「要注意外来生物」であるとされています。
確かに園芸植物として徹底的に作り込まれた
日本のハナショウブの爛熟美とは
一線を画したフレッシュな印象です。
虫の好む色や形になったり、香りを発したりすることと、
人の気をひく色や形になったり、香りを発したりすることは、
植物の側から考えれば同じ繁殖のための戦略。
一方で人に鑑賞されて大事にされながら、
他方で野生環境にも適応して繁殖域を広げている。
巧みな繁殖戦略。
テレビやネットでアイドルとしての高い人気を保ちながら、
それだけでは飽き足らず
自らのファッションブランドを立ち上げて
辣腕経営者としても成功している、
という感じです。
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