2018年度版の弊社オリジナルギフトカタログを発刊させていただきました。
今年は地元の写真家の方が撮影された県内の美しい風景を二点
表紙に使用させていただきました。
古川摂次さん撮影の近江八幡の西の湖と
駒井隆広さん撮影の高島の棚田です。
主に明治期から戦前・戦中にかけての日本のポスターを集め、
製品分野別に編集したものである。
近代以前にも日本には画像を使った掲示物は存在した。
「絵びら」と呼ばれるものである。
明治に入りそれが次第に洋風の「ポスター」に代わり、
印刷技術は木版から石版そして金属版になっていく。
技術の進展は印刷物の大量生産と呼応するものだった。
そしてそれは都市の市民生活の劇的な変化とも
歩調を合わせる。
化粧品、医薬品、酒類、衣料品、菓子といった
近代生活の変化と豊かさや憧れが
そこには表現されている。
表現手法は玉石混交といった感じである。
それが洗練度を増し、
よりモダンなアールデコや未来派のような
直線的で色数の少ないものに変化していく頃には、
ポスターにも次第に戦時色が現れてくる。
多品種の豊かなバラエティが
統一的な超大量生産へと歩みを進める。
それを眺めていると近代化の進展は
戦争の必然を孕んでいたのではないかと
思えてくる。
守山の第1なぎさ公園の菜の花。
カンザキハナナ(寒咲花菜)という早咲きの菜の花です。
この花が12000本。
なかなか壮観で、広がる黄色が青空によく映えます。
対岸の比良山系の冠雪をセットにすると、さらに見事な風景になります。
一種の借景のようでもありますが、この場合は山がメインディッシュで、
菜の花が気の利いた付け合わせのような気もします。
色に乏しく険しい表情の冬山と菜の花の黄色い地平は
季節の移り変わりを表す美しい対比です。