おとぎの橋 ~八幡橋(旧弾正橋)~

 

 

ちょっとおもちゃっぽいというか工作っぽい印象のあるこの橋は

明治11年に工部省赤羽分局によって製作された

日本初の国産鉄橋であり、国の重要文化財です。

元は八丁堀にあったものが、昭和4年に

現在の富岡八幡横に移設されたものです。

 

 

架けられた当時は文明開化のシンボルだったとも言われますが、

今見ると近代化のための<試作品>という感じです。

強度計算が不十分なため無駄な部分が多くなり、

雑然として洗練されていない印象になっているのかもしれません。

 

 

このちょっと稚拙な感じのする橋を

身長150センチ台の明治の職人たちが

手作りしている姿は

ファンタジー映画に出てくるドワーフたちと

イメージが重なり微笑ましくもあります。

 

継母にいじめられるかわいそうなお姫様のために、

7人の小人たちが一晩でパパっと作った小さな橋。

ちょっと不格好だが、心優しいお姫様は

「まあ、なんて素敵な橋でしょう!ありがとう。」

とお礼を言いましたとさ。。。めでたし、めでたし

 

 

橋の下では猫が飼われていたり、

近くに幼稚園があったり、

地元の人たちの便利な抜け道だったりするこの場所は

最近は殺人事件の現場付近ということで

突然脚光を浴びたりしましたが

生々しい事件現場にはそぐわないレトロさです。

 

 

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