気まぐれの循環 ~滋賀県立琵琶湖博物館 2~

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琵琶湖博物館30

琵琶湖博物館81 琵琶湖博物館28 琵琶湖博物館82

 

びわ湖の周辺には

色取り取りの蝶がいる。

色々な虫も草も。

 

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ヘビやカエルやカメや鳥がいる。

 

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魚がいて魚を食う魚がいて

何でも食べる人間の食卓がある。

 

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人間の生活がある。

 

琵琶湖博物館18

 

そしてミクロコスモスがある。

 

琵琶湖博物館78

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ここに集められた多様で壮大な自然の様子を見ていると

「食うか食われるか」の単純な生存競争以上のものを感じる。

世界は断絶しながら連携していて

まだらで突飛で整然としていて

気まぐれである。

そして

<食うも食われるも循環>である。

 


 

 

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水族の声 ~滋賀県立琵琶湖博物館 1~

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びわ湖観光に来た人には必ず訪れてほしいと思うのがこの場所。

人の生活まで含めたびわ湖の生態系、その魅力、その大切さが

ここにギュッと凝縮され多面的に表現されているからである。

 

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琵琶湖博物館50 琵琶湖博物館53 琵琶湖博物館49

 

施設の中核にしてクライマックスとしてある

水族展示室のアクアリウム。

 

琵琶湖博物館45

 

見て美しく食べて美味しい小鮎の群れ。

ただ見るだけではなく、それが<食物>であるということが重要で、

食べることによって人はびわ湖の生態系とつながっていく。

だからこの博物館には「魚屋さん」という展示がある。

 

琵琶湖博物館76

 

「オイラを食べてくれよ~」と言っているようにも見える。

そのように聞こえるのは人間の独善であるが、

水族の声が聞こえない人にはこの魚は

気味の悪い生ゴミにしか見えないかもしれない。

 

食物連鎖とは独善の連鎖のことなのだろうか。。。

 

琵琶湖博物館38

 

 

 


 

 

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石段のご利益 ~立木観音(立木山寺)~

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立木観音70

 

大津市の南郷にある

厄払いのお寺として有名な立木観音。

ここは800段の長い長い石段でも有名である。

たぶん石段の方が厄払いより有名だろう。

 

立木観音11

 

厄払いは厄年の人にしか関係がないけれど

800段は誰にとってもインパクトのある、

そしてかなりしんどい石段だからである。

 

立木観音8 立木観音55 立木観音59

 

一口に800段と言っても、ビルの階段で50階以上。

それが急な石段なのだから昇るのはかなりたいへん。

行けども行けども石段石段で、段々石が憎くなってくる。

 

立木観音61

 

頼りはこの手すりだけで、

これを仏のお導きだと信じてしがみついて石段を昇る。

 

立木観音37

立木観音17 立木観音21 立木観音22

 

そしてようやく昇りきったところにある休憩所がこの「御茶所」。

ここに座ってお茶をいただけるのはとても有難い。

仏のご慈悲という感じである。

 

立木観音34

立木観音27 立木観音29 立木観音41

立木観音42 立木観音31 立木観音25

 

仏のご慈悲をしみじみ感じて

一息ついたら厄払いグッズでお祓いをしていただく。

 

立木観音47

 

そして、もちろん降りるのも階段。。。。

 

立木観音51

 

やっぱり長い長い階段であることには変わりないのだが、

 

立木観音56

 

昇るのと比べたらはるかに楽である。

 

立木観音60

 

昇るより降りる方が楽なのは当たり前なのだが、

ここでは昇るのがあまりに大変なので、

降りるときには相対的にとても身軽に感じる。

 

立木観音63

 

まるで昇るときには全身にまとわりついていた

重苦しく息苦しいものが

降りるときには

石段に対する憎しみといっしょに

きれいさっぱりと払われたようである。

 

立木観音71

 

それが長い長い石段のご利益で

そのご利益は厄年でなくても誰でも感じることができる。

 

 

 

山科工房(社団法人京都手をつなぐ育成会)さん

プリント

 

京都市山科区の山科工房(社団法人京都手をつなぐ育成会)さんを

訪問させていただきました。

 

山科工房1

 

山科工房さんではコーヒー豆を自家焙煎して販売されています。

 

山科工房9

山科工房11 山科工房2 山科工房35

 

豆を一粒ずつ選り分けて、

良質のものだけを小型の焙煎機で丁寧に焙煎。

 

山科工房7

山科工房27 山科工房29 山科工房25

 

豆の焙煎も挽き方もご要望に合わせてきめ細かく対応しています。

 

山科工房24

山科工房23 山科工房6 山科工房22

 

作業場の中はコーヒーの良い香りが漂います。

 

山科工房19 山科工房17 山科工房18

 

コーヒーの麻袋を利用したバッグや

コースターなども製品化されています。

 

山科工房14

 

他にも下請け作業として木工品やお線香の箱詰めなども行っておられます。

 

山科工房13

 

山科工房12

 

こちらも丁寧な作業です。

 

山科工房さんでは近日、カフェをオープンの予定。

洋菓子店とのコラボで新製品の準備も進んでいるとのことです。

 

琵琶湖疏水のたもとにある施設さんなので

桜の季節には見事なお花見ができそうです。

 

山科工房38

 


 

山科工房37

山科工房さんの最新情報はこちら

 

プリント

 

 

 

 

手すき和紙のメッセージカード(なづな学園)

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なづな学園44

なづな学園43 なづな学園46 なづな学園51

 

手すき和紙のメッセージカード。

封筒付きです。

デザインは「ねこ」「ハート」「葉っぱ」の3種類。

あじわいのある活版印刷で印字がされています。

 

なづな学園45

ねこデザインには「ほんの気持ちですニャ」

 

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ハートデザインには「ハートをこめてありがとう」

 

なづな学園47

葉っぱデザインには「はっぱひらひらおもいをのせて」

 

 

価格はそれぞれ350円(税込み)です。

 

 

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なづな学園36

なづな学園さんについてはこちら

 

SELPバナー2

 

 

社会福祉法人 なづな学園さん

プリント

 

京都市東山区の社会福祉法人なづな学園さんを

訪問させていただきました。

 

なづな学園26

なづな学園36 なづな学園29 なづな学園16

なづな学園30 なづな学園17 なづな学園40

 

なづな学園さんは昭和33年にスタートされた歴史のある施設で、

現在は法人本部を含め7つの施設を運営されています。

利用者さんは女性限定です。

下請けは京都らしい観光土産品の箱折りが中心。

様々な自主製品も作っておられます。

 

なづな学園3

なづな学園8 なづな学園22 なづな学園23

 

こちらは人気の高い天使のピエール君シリーズ。

箸置きやカップなどバリエーションも豊富。

すべて手作りなので

現状はなかなか注文に応じきれないとのこと。

 

なづな学園27

 

色付けを待っているピエール君たち。

ちょっと退屈そうです。

 

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こちらはくいしんぼうと動物の小皿シリーズ。

こちらも一つ一つ手描きです。

 

なづな学園44

なづな学園43 なづな学園46 なづな学園51

 

手漉き和紙のメッセージカードもおすすめ。

文字はレトロな活版印刷です。

 

なづな学園48

 

他にもパッケージを工夫したクッキーや

手描きのポストカードやアクセサリーなど

かわいい製品がいろいろあります。

 

近くでカフェの営業もされていて

そちらでなづな製品の購入もできます。

 

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この華やかなポピーのエプロンもなづな製品。

 

なづな学園11

 

かわいさいっぱいのなづな学園さんです。

 

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プリント

 

 

『日本中世の民衆像』 網野義彦 著 1980年刊 岩波新書

プリント

 

日本中世の民衆像2

 

日本中世の民衆像
網野義彦 著
1980年刊 岩波新書

 

1979年に行われた岩波市民講座の講演記録もとに書かれた本
話し言葉で平易に書かれている
前半が平民像、後半が職人像となっている

 

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一粒の人類史 ~国立民族学博物館 企画展『ビーズ』~

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ビーズ7

民俗学博物館109 ビーズ15 ビーズ8

 

国立民俗学博物館で行われている ビーズ展に行きました。
そこでアンティークビーズを一つ買いました。
傷だらけですが、琥珀色で
宝石のようにカットされていて 素敵です。
横から光をあてると 尾を曳く彗星のようです。

 

ビーズ2

 

ある人々にはお守りとして

別の人々には富の象徴として

また別の人々にはファッションとして

珍重され

そらら無数の時代の無数の地域の無数の人々を

遠隔交易によってつないできたビーズ。

 

10万年におよぶビーズの人類史は
長く長く尾を曳いて
美しいネックレスのように連なり
今ここの私の手もとにあります。

 

ビーズ3

 


 

 

●関連する記事

 

ビーズ17

『ビーズ』 池谷和信 編

 

 

『ビーズ』池谷和信 編 2017年刊 国立民族学博物館

プリント

 

ビーズ17

 

『ビーズ』
池谷和信 編
2017年刊 国立民族学博物館

 
国立民族学博物館の企画展『ビーズ ~つなぐ かざる みせる~』の図録。
10万年前の貝殻のビーズからはじまり、様々な美しい素材が
世界中を流通して人々を魅了してきた人類史。
 
ある程度大きなまとまりのある集団が
同じく大きなまとまりのある集団と交易をして
財が世界に拡散する。
そしてその財が富や地位を象徴するようになり、
交易がさらに活発になり
より遠隔地に及ぶようになる。
世界はビーズによってつながっていく。
 
貝の道、石の道、琥珀の道、ガラスの道・・・
 
さらにその財が地域に飽和してくると
交換の基準としての貨幣に転じていったかもしれないのだが
この企画ではその点についてはあまり語られていない。
 
ビーズ11
 
それにしてもビーズのコルセットを巻いた
アフリカの若者は抜群にセンスが良くて
惚れ惚れするほどクールである。
肉体の感覚と美の感覚を研ぎ澄ますことに
存在のすべてを投じているかのようにさえ見える。
高貴で美しい。
もしそれが命を懸けるほどの鋭さであるなら
それは部族間の争いを引き起こす原因に
なってきたのかもしれないと思うほどである。
 
ビーズ12

 

人はお金に代えられないもののために命を懸ける。

命を削るような生き方は高貴ではあるがはかない。

何でもお金で解決できると考えるほど堕落した人は

凡庸に長生きをする。

何でもお金で解決できると考える人びとの国は

凡庸ではあるが平和で豊かになる。

人類は様々な相互意識の強烈な軋轢を

貨幣に変換することで回避し、平和を築いてきたと言えるだろうか。

問題を水に流すのではなくカネという大きな流れに流すことを

社会的に発明したと言えるのだろうか。

 


 

 

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ビーズ4

一粒の人類史 ~国立民族学博物館 企画展『ビーズ』~

 

 

パンセバナー7

 

パンセバナー6

 

 

たこ焼きミーティング

プリント

 

国会議事堂のコンビニで

障がい者施設の製品を売っておられる砂長美んさんと

製品開発の打ち合わせをさせていただきました。

 

たこ焼き会議1

たこ焼き会議2 たこ焼き会議9 たこ焼き会議13

 

九州方面から東京に帰られる途中に大阪に立ち寄っていただき

トゥギャザーの別府さんと三人で

新大阪駅名物のたこ焼きを食べながらの打ち合わせとなりました。

 

たこ焼き会議10 アリガトウショップ1 たこ焼き会議4

 

こちらは現在発売中の国会やお城のお土産品と

施設の製品写真を入れた日めくりカレンダー

 

たこ焼き会議8

たこ焼き会議7 たこ焼き会議5 たこ焼き会議6

 

全国各地にネットワークを持っておられるので

カタログギフト「Able」に掲載する製品を充実させていくのに

ご協力いただけそうです。

 

 

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