夏空の風景が美しいびわ湖。
シーズンにはレジャーを楽しむ多くの人で賑わいます。
ヨット、釣り船、モーターボート、水上オートバイなど、賑わい過ぎて混み合っています。
釣りをしている人から見れば、モーターボートは静けさを打ち破る無法者で、逆から見れば多数の釣り船はごちゃごちゃした障害物に見えているしょう。
びわ湖で起きる船舶・水難事故は、警察に届けられたものだけで年間60件以上。
年間と言っても夏場が中心になるでしょうから、シーズン中は毎日びわ湖のどこかで事故が起きているという感じになるでしょう。
年間5000件を超える県内の交通事故から見れば、小さな数字なのですが、水の事故には大きな落とし穴があります。
水の事故では、亡くなる確率が跳ね上がるのです。
年間5000件の交通事故で、亡くなる方は50名程度ですが、年間60件の船舶・水難事故の場合、亡くなる方は10名を越えます。
交通事故で亡くなるのは1%、水の事故では50%なのです。
安全意識と安全装置の違いで、事故の様相は大きく変わります。
一見何もない開放的で広いびわ湖の水面ですが、技術の過信やちょっとした油断によって、そこが大きな落とし穴に変わることもあるのでしょう。
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