都内有数の桜の名所である皇居の千鳥ヶ淵。
ここが桜の名所になったのは明治の後半以降であるらしい。
隣にある靖国神社への献納から始まったということや
場所柄から考えて始まりは質素なものであっただろう。
それが大戦によって戦没者が一気に増えたことと
桜の成長が重なってこの場所への注目度が上がったのではないだろうか。
戦争の大衆化が千鳥ヶ淵を桜の名所として準備した。
そして戦後、桜は慰霊の象徴から平和の象徴へと変わり、
さらに高度成長期には手軽なリクリエーションのシンボルになった。
そこから見える東京タワーとのセットとして。
この場所を訪れたときは、まだ咲いている桜は少なくて、
歴史になぞらえてみるなら大正のおわり頃くらいだろうか。
日当たりのいい大手門の桜は早めに見頃を迎えていた。
花を見るにはまだ早かったけれど
お土産品は桜のべっこう飴は十分にお花見気分にしてくれた。
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