砂町銀座は東京の下町のさらに下流である。
江戸の下町情緒がどうのこうのということはなく、
再開発ともオリンピック景気とも縁遠い昭和の残滓である。
高齢化でありデフレであり
歩いているのはおばあちゃんばかり。
昼の砂町銀座の高齢化率、というかおばあちゃん比率は
60~70%という感じである。
これが落ちぶれていく日本の暗澹たる未来・・・
という感じでもなく、
おばあちゃんたちはそれなりにお元気である。
買っているのも売っているのも
買っている人のお友達も
売っている人のご近所も
おばあちゃんたちばかりであるこの町では
質素でコンパクトな
「だいたい100円」の経済が成立している。
年金経済なのかバザーなのかおすそ分けなのか配給なのか
見極めが付き難い姿で
古くて壊れそうで、
でも壊れない。
マイペースで、楽しそうで、おいしそうである。
小池都知事が4期くらい連続当選する頃には
ご本人も含めて
東京のおばあちゃん化はずっと進んでいるのだろう。
人口のおばあちゃん比率が増えるのだから
都政もおばあちゃん化するのである。
そして世界に冠たる
質素でコンパクトでかわいい都市に変身するのである。
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