彦根城天守へ至る道は険しい。
とても歩き辛い道である。
これは敵が攻めて来た時の足止めになるように作られていた
long and winding roadであるらしいが
現代の観光客にとってはとてもフレンドリーとは言い難い。
橋や石垣も攻め難そうである。
天守の中に入っても
命がけで昇り降りしなければならないような
狭くて急な階段があったり、隠し部屋があったり、
梁が曲がりくねっていたりと
ワイルドでワインディングな戦国の雰囲気だ。
戦乱の最終局面の
壮絶なWinding roadを
勇猛果敢の赤備えで駆け抜けた井伊家は
徳川家臣団の筆頭格へと上り詰め
この城を築いたのだが
時代は平和になり
この険しさは全く不要になってしまっていた。
現在国宝である彦根城天守は
建てられた時から
戦国の「文化遺産」になってしまっていた
ということである。
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