パティスリーとっと(認定NPO法人 トゥギャザー)さん

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大阪梅田のパティスリーとっとさんを訪問させていただきました。

 

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NPO法人のトゥギャザーさんが運営されている

パティスリーとっとさんは滝見小路という所にあります。

 

ビクターの犬の次のパーマ屋の角を曲がって洗濯屋の隣、

なのですが

実はここは梅田スカイビルの地下1F。

そこに作られたレトロ食堂街の一角がその場所です。

 

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もとはタバコ屋だったこの場所で

とっとさんは障害者施設で作られた製品を販売されています。

人気は手作りパンで、私が訪問させていただいた時にも

お店の前の縁台に座って食べておられる方がいらっしゃいました。

 

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地上に出ると外はこんな感じです。

一階昇るだけで50年くらい時間が進みます。

 

 

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パティスリーとっとさん買ったおいしいジャム。

大阪の「はびきの園」さんのものです。

 


 

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トゥギャザー3

認定NPO法人 トゥギャザーさん

 

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ちょっと安心お役立ちセット(災害緊急時・アウトドアに)

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㈱ナカシンより、 災害緊急時・アウトドアで役立つアイテムを

防水バッグにセットした新商品シリーズがでました。

 

 

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夢見の改札口 ~法隆寺~

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法隆寺の数ある国宝の中でも

最も有名なのもののひとつ五重塔。

その基壇から上の高さは31.5mである。

1300年の歴史や古代の技術力云々を考えなければ

高層建築を見慣れた現代人の目には小さく見える。

 

別に高さを競うようなものでもないが

TDLのシンデレラ城の51mや

USJのホグワーツ城の47.5mよりも

かなり低い。

 

これは1/2サイズの精巧なミニチュアです

笑顔の素敵なガイドさんに説明されたら

ああ、そんなものかなぁ、と

信じないまでも

なんとなく納得してしまいそうなくらいの

スケール感である。

 

 

この法隆寺を拝観するときには三か所で

チケットを切ってもらうのだが

それに使われているのが

国宝級とは言わないまでも

近代産業遺産的な風格のある改札鋏である。

 

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ここから銀河鉄道に乗って行けそうな

古の世界の入り口にふさわしいアンティークな小道具だ。

 

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ここでは消火栓も

古代のシルクロードを渡ってやってきた神殿の柱を思わせる

年季の入り方である。

この先に玉虫厨子や百済観音といった

日本を代表する文化遺産を数多く収めた宝蔵がある。

 

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そして夢殿の入り口。

ここにも改札口がある。

切符を切ってくれるのは、もちろん係りのおじさんなのだが

そのシルエットは五重塔の支えになっていた鬼の姿に似ている。

古代の呪術的な世界への入り口を守る番人にふさわしい。

 

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21世紀の建築の規模から見下ろせば

法隆寺はもはや小さな箱庭になってしまっているのかもしれない。

でもここは敷地全部が貴重な文化財で覆いつくされた

ありがたくリアルなアンティークパークである。

それは今時のテーマパークが何百億円かけても

決して真似することのできないものだ。

 

とはいうものの

日本政府をはじめとする現代の文化財保護のパトロンたちの

ふところ具合は少々寂しい。

このままではアンティークは

リアルな廃墟になってしまうかもしれない。

 

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このあたりで聖徳太子に

ハリーポッターとコラボしてもらい

ARやVRやプロジェクションマッピングで

玉虫厨子の秘められた古代の魔術を

開放してもらうというくらいの

夢見の必要があるのかもしれない。

 

ここは1300年分のポテンシャルが眠る

観光パワースポットである。

 

 

 

『マルセル・モースの世界』 モース研究会 著

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『マルセル・モースの世界』
モース研究会 著
2011年刊 平凡社新書

 

 

「贈与」とは、贈与されるモノのことではなくそこに加えられた力と

その方向性のことである。

そのモノの上にも横にも中にも何もなくても力はそれを動かし続ける。

モースという人の精力的な活動について読んでいると、

その活動がモース自身の意思だけではなく、

それを越えた力を加えられることによって動いていたような気がする。

まるでモース自身が大きな力を加えられた「贈り物」であったかのようにである。

 

 

彼は、自分に加えられ、与えられた力を素直に受け入れ精一杯行動した。
時代は晩年の彼を絶望的な状況に追い込みはしたが、

モースの思想や研究やその行動は、 その時代の壁を軽々と越えるものになった。

モースの贈り物、あるいはモースという贈り物は

現在も受け継がれ広がっている。

人は限りある存在でありながら、その限界をはるかに越えたものを志向し、

それに挑む。
全身全霊を傾けて。

 

そこには信念があり、その信念が個人の損得を越えたものであれば、
その信念は個人の枠を越えて強く大きな流れを作り出す。

 

 

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『西太平洋の遠洋航海者』 B・マリノフスキ 著 増田義郎 訳

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『西太平洋の遠洋航海者』
B・マリノフスキ 著 増田義郎 訳
1967年刊行 中央公論社 『世界の名著59』収録 (抄訳)
2010年刊行 講談社学術文庫 (抄訳)

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『西太平洋の遠洋航海者』(Argonauts of the Western Pacific)は
1922年に発表された、人類学者マリノフスキ(Bronis?aw Kasper Malinowski)の主著である。

 

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『野生の思考』 C.レヴィ=ストロース 著

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原題は La Pensée sauvage
本国での発表は1962年である。

とても饒舌な本である。
そして難解でありながら単純でもある。

要するに、
<現代的っていうか、科学的っていうか、
同じものをダーッと作る「栽培された思考」もいいんだけれど、
そのすぐ隣には 色とりどりに咲き乱れる「野生の思考」っていうのもあって
それもちゃんと見た方がいいよ。
ほら、きれいじゃん。この表紙の野生のパンジーみたいに。>
なのだけれども、
人によっては「器用仕事(ブリコラージュ)」や「隠喩」
あるいは「カレイドスコープ」や「鏡」といった部分を中心に
読んでいくかもしれないし、
前著から続く「トーテム」や次に続く「神話論理」と関連付けに
重点を置くかもしれない。
全部まとめて「文化相対主義」と結論付けてもいいのだろう。
三色スミレの「構造」と文化の比喩から人間の思考を探る、というのもありだろう。
割と自由に読んでいいような気がする。

このさまざまなキーワードがいくつも重なり合いながら、
部分と全体が呼応していく面倒くささみたいなものが
(それが音楽的といわれるところなのかもしれない)
たぶんこの本の身上なので、
それをわかるためには
<どこから読んでもいいけど全部読んでね>
なのだと思う。
なにしろ、表紙の図柄の謎解きが
最後の付録の3ページに書かれていて
それも回答はなくてヒントだけ、
答えは本文の中で探ってね、
というような構成なのだから。

 

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『野生の思考』 C.レヴィ=ストロース 著

大橋保夫 訳 1976年 みすず書房

 

 

以下、本文より・・・

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『近代化のなかの誕生と死』 国立歴史民俗博物館+山田慎也 編

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日本国内における誕生と死に関する人々の認識の変化を
明治から昭和にかけての儀礼の変化を通して考える論文集。
国立歴史民俗博物館の展示の再構築に関するフォーラムの内容を
書籍化したものである

 

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『近代化のなかの誕生と死』

国立歴史民俗博物館+山田慎也 編
2013年刊 岩田書院

 

以下、本文より・・・

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誕生のゆらぎ ~いのちを判断するもの~

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出産という行為が、産屋で産婆によって行われていた時代。

産み落とされたものを、<いのち>としてトリアゲルかどうかは

産婆の判断に委ねられていた。

 

明治以降、富国強兵の世相では

産まないという判断の余地は狭くなっていった。

大正期にはその反動と自由の風潮から

平塚らいてうが避妊の権利を訴えるようになった。

多くのいのちが失われた戦争の時代を経て

一気に260万人が生まれ続けるベビーブームになり

優生保護法が施行されると年間100万人が中絶届けを出すようになり

さらに100万人が届けを出さずに中絶した。

誕生は大きく揺らいだ。

 

胎児をデキモノのように「取る」時代には

その反動として水子供養を流行らせた。

そしてどんな赤ん坊も絶対死なせないというのが

医学のミッションになった。

 

何を<いのち>として認識するかは

その時代時代の判断によるところも大きい。

現在は「受精卵は生命の萌芽」(文部科学省)である。

<いのち>を判断するのは医学と政治でもあるのだ。

 

 

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参考文献:『近代化のなかの誕生と死』

国立歴史民俗博物館+山田慎也 2013年

 

 

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『生命の樹のある家』 播磨靖夫・編

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奈良県の「たんぽぽの家」さんの活動記録。

 

法人の理事長である播磨靖夫さんの文章を中心に、

それを補足するような形で書かれた

様々な分野の方々のコラムで構成されています。

 

奈良の障害者支援に始まり、それがアジア・太平洋へ拡大し

アート活動から企業との連携までネットワークの枝葉を広げていく姿は

<生命のある樹>そのものです。

これは「福祉」の枠の中にある組織には真似のできないことでしょう。

「たんぽぽの家」は「福祉」より以前に<市民>であり、

<市民>であるからこそ「福祉」の壁に遮られないネットワークを

広げてこられたのでしょう。

<生命のある樹>を大きく育てているのは市民の「草の根」なのです。

 

 

たんぽぽの家さんのご紹介はこちら

 

たんぽぽ74

たんぽぽの家さん その1

 

たんぽぽ43

たんぽぽの家さん その2

 

たんぽぽ46

たんぽぽの家さん その3

 

 

 

たんぽぽ85

たんぽぽの家さんのHPはこちら

 

 

 

参考図書

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『野生の思考』 C.レヴィ=ストロース

 

 

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