甲賀市信楽町のくるみ作業所さんを訪問させていただきました。
昭和57年にこの地で開設されて四半世紀になります。
信楽地区の地場産業である焼物を中心に
作業を行っておられます。
作業所さんでは施設利用者のみなさんのことを
よく「仲間」と呼ばれていますが、
くるみさん作業所さんで聞く「仲間」という語には
他の施設さんとは少し違う響きがありました。
それは辞書的な明朝体で印刷された「仲間」ではなく、
ひらがなで太く、にじみとひろがりと深みをもった
手書きの「なかま」でした。
くるみ作業所というひとつ屋根の下で暮らす
強い紐帯で結ばれた家族、一家という響きが、
その「なかま」という語から感じられました。
それは四半世紀の時間の中で太く成長してきたもの、
信念であるように思います。
その根の深さと重みは宗教的な域に達しているかもしれません。