2017.10.3

デモクラシーの年輪 ~日比谷公園~

edokko9

 

 

明治36年に日本初の「洋風近代式公園」として造られた日比谷公園。

江戸城の石垣があり、鶴がいて、立派な松もあったりするので

「洋風」といってもかなりジャパニーズのテイストが濃厚です。

 

 

逆に、ヨーロッパの公園に無理矢理日本庭園を移植したようにも見えます。

 

 

ほっと一息、都会のオアシス、

とはまさにこの場所。

 

 

都市の公園には、モニュメントのようなものは不要かもしれません。

 

 

なぜなら、公園の周囲が壮大なコンクリートのモニュメントで

埋め尽くされていていて、公園はそれらのモニュメント群からの

避難場所にも思えるからです。

 

 

ところで、日比谷公園といえばかつては日比谷焼討事件など、

暴動の拠点になったやっかいな場所でもありました。

 

 

なぜ日比谷公園は暴動や社会運動の拠点となったのか?

もちろん人の集まりやすい交通の便の良い広い場所

ということもあったでしょうけれど、

この場所は霞が関の官庁街に隣接していて

かつては国会にも面していたからなのでしょう。

 

 

特に日比谷焼討事件の場合は、

日露戦争の講和条約に反対するものでしたから、

目の前に海軍省、その裏に外務省さらに向かいにロシア公使館がある

日比谷公園は、当時の人にとって反対運動の拠点として

最適の場所に見えていたのかもしれません。

 

 

都会生活の息抜きの場所は、

市民の不満をガス抜きする場所でもあり、

一歩間違えばそのガスに引火して

暴動が爆発する場所でもありました。

公園とともに始まったデモクラシーは

火気厳禁の危険物であり、

日比谷公園はそんなデモクラシーの紆余曲折が

そこにある松の木や銀杏の木の年輪となって

たくさん茂っている場所のようです。